昨夜、久しぶりの、5軒ものはしご酒で、家に帰ったのが零時であった。
 そもそも、こよなく地酒を愛する親友が浪速区の大国町駅近くに「佳酒真楽やまなか」という地酒にこだわった店があるというので出かけたのだ。
 
 当店は住宅街にあり、2階は地酒の直売店で、4階に上がると20人程入る畳敷きに椅子テーブルを置いた変わった空間があった。
 主人がこだわって仕入れている、純米や吟醸を中心とした65種の酒が扱われている。
 たまたま還暦を祝う団体客の予約があったため、調理の前に突き出した卓に坐り、2人で8銘柄を飲む。なかでも、島根の5年古酒の「王禄」純米大吟醸舟掛生原酒が丸みのある確かな後味があって最高品であった。
 料理は限定されているが、若い板前さんが目の前で調理してくれ、ほうれん草のおひたしは品のある薄味、鰯の生姜煮はしっかりした味付けで酒と共に味わい深かった。なお、付き出しはマグロの醤油漬けだった。
 そして、何といっても、酒をグラスに注いでくれる女性店員が、銘柄の特徴について精しいのが心強かった。
 
 なお、近くにある兄弟店の「おさふね」にも立ち寄ったが、こちらは保冷庫にある地酒の一升瓶を自分でテーブルまで運んで、酒器に注ぐという酒では珍しいセルフサービススタイルを採用している。若い客が多かったが、これは一つの趣向ではある。
 
 ついでに新世界、ジャンジャン横丁に立ち寄り、名物の串カツを肴にまた、冷酒の盃を傾けた。
 さらに梅田まで戻り、横丁の居酒屋2軒でサラリーマン族に混じって、冷酒を飲んでお開きとなった次第。

    
              
                (2005年5月14日)
 

 
 
 
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