東京の秋葉原で人気というメイドカフェが大阪の電気街(日本橋)にも登場したと、S紙が報じていたので、ヒマつぶしに探訪しようと思い立った。
 なかなか見当たらず、1kmの電気街を2往復するハメに。ある小さい店の若い男性店員がわざわざ、インターネットで探してくれ、やっと裏通りの小さいビルの3階、C.Dというカフェに辿りついた。
 
 日本橋も、家電、オーディオなどよりもDVD,フィギュア、アニメなどサブカルチャーを買いに来る客が増えているせいで、このカフェの客も余輩を除き、20、30代の男性で占められていた。彼らが手持ち無沙汰気味におとなしく坐っているのが印象的だ。
無造作に白い安物テーブルを並べた喫茶店で、まずガックリ。メイドがちょとだけスリルのついた短めの白いエプロンと首と頭の白リボンに、膝下までの黒いストッキング姿で現れるや、「おかえりなさいませご主人様」と挨拶。
 
 アメリカンを注文したが、ミルクを目の前で入れてくれた。周囲を見ると、オムライスにケチャップやマヨネーズをかけて貰っている客もいる。
 壁面には、可愛い衣装(ゴスロリ風とか)が2つ掛けてありロリコンぽい。また、各メイドの日記帳が棚においてあり、ちらっと中を見ると、メイドが書いたお客の名前とメッセージがギッシリ、客からのメッセージはあまりない。

 ところが、大声を上げてゲームを楽しんでいるメイドと客がいて、急に騒がしい。一方で、根暗風の若者がじろじろメイドを追っている。
 何と、その客は500円出して、ヒップ押しのようなゲーム機でメイドに挑戦して、勝てば抽選券がもらえて、ポラロイドやチェキでツーショット写真からコーヒー券まで当るというつまらん趣向に参加しているのだ。
 
 コーヒー半分で勘定をすませたら「いってらっしゃいませ」とご主人様を送り出してはくれたが、これじゃ、癒しにもならん。こんなの、昔、柄の悪い常連客が店員とじゃらじゃらしゃべって雰囲気を悪くしていた喫茶店と変わらへん。
 こんな安易なタイプのメイドカフェしか発想できん大阪人は情けない。とっとと、消えてしまえ!と言わんでも無くなるだろう。もっと中高年層がしっぽり癒されるメイドカフェができないのか。いい歳して、こんなレポ書いてるのが情けないやら恥ずかしいやら。           
                (2005年6月21日)
 

 
 
 
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