詩集りべーら
花 火
花火をあげる
つかのまをあげる
花火を楽しむ
つかのまを楽しむ
花火は美しい
つかのまは美しい
花火をあげる人も
花火の見物人も
つかのまを見上げている
湯崎 息
ク ラ ゲ 〜
漂う クラゲ〜
生物のふるさと
海に遊ぶ クラゲ〜
生まれは遠く原生代
億年の悠久を
ただ波間に漂ってきた クラゲ〜
神々の誕生
王や英雄の陣取りごっこ
その習性をいつまでも受け継いで
人殺しをしては
神様を拝み
はては飛び道具をもて遊ぶ
そんなことには一向平気で
口を開けては肢体を動かす
まったくの骨なし クラゲ〜
(俳句淀風庵)
俳句淀風庵に間借りしてノスタルジック・ポエムを、一文一句に力無きを恥じながら掲載します。
詩集名の「りべーら」はスペイン語で河畔を意味するRiberaと自由を意味するLiberalに由来し、川の流れのように去りゆく日々における解き放たれた想いを表すものです。
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BGM:月の光(フォーレ)
MIDI作者:Windy
http://windy.vis.ne.jp/art/
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