東京の秋葉原で人気というメイドカフェが大阪の電気街(日本橋)にも登場したと、S紙が報じていたので、1ヵ月前にヒマつぶしに探訪したが、このたびは「シスター派遣」が登場したとのホームページに接した。
シスター派遣といえば、何を思い浮かべるや。
お盆の季節でもあり、メイド喫茶やらメイド派遣、メイド居酒屋など冥土、極楽浄土ものが人気かと思いきや、今度は修道女によるサービスの出現? それとも新手の介護女性サービスのこと?
さにあらず、全国初の「妹派遣サービス」が大阪でスタートしたのだ。
業者のキャッチフレーズに曰く。
『こんな妹が欲しい!』
『かわいい妹と買い物に行きたい!』
『お兄ちゃんって呼ばれてみたい!』
『アニメやゲーム、ドラマに登場するような妹キャラが突然 自分の前に現れたら・・・!?』
さらに、シスターをお好きな名前・お好きな性格を選べるという。例えば、「元気いっぱい⇔おとなしい」「しっかりもの⇔おっちょこちょい」「甘えた⇔クール」の各項目をそれぞれ5段階で設定できる。「ちょっとうるさくって、すごくおっちょこちょいで、ものすごく甘えん坊」といった具合だ。
う〜ん、このセグメンテーションは、マーケティングのかなりの使い手になるものと余輩には思える。
派遣料金は2時間で12,000円。オプションも手料理と洗濯が各3千円、部屋の掃除5千円、絵日記(次回指名時に持参)2千円となっており、決して風俗ではない。サービスもカネ次第ではあるが、かいがいしく奉仕してくれるんなら、独り暮らしのシニアにも便利だし、癒しにもなろうというものだ。
「男性なら一度はあこがれるものが妹の存在」とはまったくもって恐れ入った。少子化の世の中、アニメでの人気キャラクターからの発想なんだろうか。
余輩のように3人もの妹が狭い家にあふれていた時代とは様相が違うんだ。
嗚呼、バーチャル世界も極み哉。
(2005年7月21日)
シスター派遣
俳句 淀風庵