大阪市営地下鉄の車内広告として52年間続い
てきた葬祭会社の「公益社俳壇」が今月で終焉す
る。
これは季節ごとに公募した俳句の中から特選1
作品と、入選5作品を選んで、各車両の網棚の上
の額面に掲載するものである。よくぞ、通勤客を
和ませてくれたものだ。
実は、余輩も3年ほど前に2回ほど応募した経
験がある。公益社の俳壇だからといって、法要や
故人を偲ぶ類である必要はないと規定されている
のに、余輩は次のような弔句を投稿したためか、
没となったった。
蝉しぐれ墓前の読経にあわせおり
白百合や永久の旅路の晴れ化粧 (由無)
ずばり別れの悲しみを詠むよりも、季節の風情
で物悲しさや侘びしさを表現できれば良いわけで
あるが、才無きを感じる次第。
それ以来、選句と次回の募集要項を記したハガ
キが毎シーズン来るようになり、気にかけていた
が応募にいたらずにいたところ、急にこの企画が
終幕を迎えたのだ。マイミクとも今度は忘れずに
応募しようと話していたところなのに、残念。
あとは「おお〜い お茶」の伊藤園の俳句にぜ
ひ挑戦しよう!とマイミクの女性と語り合った。
あるいは「おお〜い おちゃけ」なんて標題の
懸賞はないのかなぁ。 (2005年6月27日)
公益社俳壇が終幕
俳句 淀風庵