春といえば花、季語では花は桜を意味します。花見など桜と酒は江戸時代の俳人によって多く詠まれています。
 併せて川柳や短歌からも桜と酒の句首を紹介しましょう。
                            由 無
                        
                                 
四季折々の酒句(春)
創作句集 
酒の詩歌句集目次
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 芭 蕉
 花にうき世わが酒白く飯黒し
 扇にて酒酌むかげやちる桜
 花に酔へり羽織着て刀さす女
 酒のみに語らんかかる滝の花
 二日酔いものかは花のあるあいだ
 月花もなくて酒のむひとりかな
 飲みあけて花生にせん二升樽

其 角
 酒を妻妻を妾の花見かな
 花に酒僧とも侘ん塩ざかな
 猿のよる酒家きはめて桜かな
 その花にあるきながらや小盃
 花主も御酌に花を折る
 曲水にあの気違は花碗哉

一 茶
 上下の酔倒あり花の陰   花咲くや日傘のかげの野酒盛

井 月
 きき分る酒も花まつたよりかな  春の日や小半酒も花心
 翌日しらぬ身の楽しみや花に酒  乞食にも投盃や花の山
 寝て起きて又のむ酒や花心

山頭火  
 酔ひざめの花がこぼれるこぼれる

正岡子規
 吾は寝ん君高楼の花に酔へ

高浜虚子 
 曲水や草に置きたる小盃  宴未だはじまらずして花疲れ

江戸川柳
 侍が酔て花見の興がさめ   酒なくて何のおのれが桜かな

蜀山人の狂歌
 咲きしよりうつらうつらと酒のみて 花のもとにて廿日酔ひけり
 花にゑふ去年の春より今年まで のみつる酒もはかりなき山

都々逸坊扇歌
 酒はほろ酔い娘は二八 花は桜の盛りなえ

 酒を飲む人花なら蕾 今日も咲け咲け明日も咲け

良寛
 山は花酒や酒やの杉ばやし
 さけさけと花にあるじを任せられ 今日もさけさけ明日もさけさけ
 ひさかたののどけき空に酔ひ伏せば 夢も妙なり花の木の下

佐佐木幸綱
 起きて酔い寝ねて夢中に酒を飲む いづくの春ぞくれぐれの花

















 
 
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