ピエール・ロンサールはフランスのルネサンス期の国民詩人です。音楽的なリズムを内蔵する彼の詩に、イマージュを刺激された20人以上の音楽家が曲をつけており、その詩は200以上を数えます。
また、ロンサールは薔薇を詠った詩人としても代表的で、「ばらは神々の香り ばらは乙女のほこり」など薔薇の美しさと儚さを、乙女に重ね合わせています。今では、むしろ「ピエール・ドゥ・ロンサール」は薔薇の名前として愛好家に親しまれていますね。
紹介する薔薇や酒の詩にも、古代のバッカス酒神やミューズ詩神を称えるかのようで、大らかな人生謳歌の気風が現れているようです。 由 無
参考:井上究一郎訳『ロンサール詩集』
ロンサールばらと酒詩抄
ば ら
註:現代仮名遣いに変えて記載しています。
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BGM:うつろの心
MIDI作者:Windy
http://windy.vis.ne.jp/art/
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フランソワ・ラブレーの墓碑銘
ピエール・ロンサール
1524〜85年、宮廷外交官を辞し、古代ギリシャ詩などを模範とした新しいフランス詩の創始を目指した。現在ではフランス近代抒情詩の父と評価されている。
Pierre de Ronsard