ギリシャのパルダス酒詩
これこそが人生よ、
これこそがまさにそれよ、
  人生は愉楽。
煩いよ去れ!
短きものは人間の一期よ、
   それ、酒だ、踊りだ、
   花環だ、それに女だ!
今日という日を悦楽の中に過ごそうよ、
明日の運命を知る者なぞは
  誰一人とてないのだから。


 『ギリシャ詞華集』は前7世紀から紀元10世紀頃までの詩の集大成である。
 そのなかから、短い人生、大いに酒を愉しもうという“人生儚き酒詩”の2編を沓掛良彦氏の名訳で紹介しよう。作者は4世紀後半に活躍したパルダ(ラ)スである。
                             由 無
      参考:沓掛良彦『讃酒詩話』(岩波書店)
   
人生は愉楽
世にある人間は誰とても
ついには死ぬるがその定め。
明日という日に己というもの
生きてあるかということすらも
死すべき身にて知る者はなし。
されば、おい人間よ、
これをとっくと心得おいて
大いに陽気にやるがいい
存分に酒を喰らい、死なんぞ忘れてな。
それにまた、こんなはかない人生を
送るのだからその間に
アフロディテの愉しみも  (愛と美の女神)
存分に味わい楽しむがいいだろう。
その他のことは何もかも
運命の手にまかせてしまうのさ。

 
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