吟醸抄 
河島英五の男酒唄
忘れてしまいたいことや
どうしようもない寂しさに
包まれたときに男は
酒を飲むのでしょう
飲んで飲んで 飲まれて飲んで
飲んで飲みつぶれて 眠るまで飲んで
やがて男は 静かに眠るのでしょう
酒と泪と男と女
創作句集 
酒の詩歌句集目次
作詞作曲
 河島英五 
一日二杯の 酒を飲み
さかなは特に こだわらず
マイクが来たら 微笑んで
十八番(おはこ)を一つ 歌うだけ

妻には涙を 見せないで
子供に愚痴を きかせずに
男の嘆きは ほろ酔いで
酒場の隅に 置いて行く

目立たぬように はしゃがぬように
似合わぬことは 無理をせず
人の心を 見つめつづける
時代おくれの 男になりたい
時代おくれ
作詞 阿久 悠 
作曲 森田公一
お前が 二十歳になったら
旅に出るのも いいじゃないか
旅立つ朝は 冷酒干して
お前の門出を 祝うのさ
いいか 男は生意気ぐらいが丁度いい
いいか 男は大きな夢を持て

野風増 野風増 男は夢を持て
野風増 野風増 男は夢を持て
作詞 伊奈二朗
作曲 山本寛之
野風増
 酒を愛して唄い続けた、大阪生まれの男くさいシンガー・ソングライター、河島英五さんの歌詞(一部)を紹介します。どれも野太いタッチながら繊細な情が溢れており、酒をポジティブな人生の触媒として歌っているのがいいですね。
 『旅的途上』の歌にあるように、彼はまさに自分の道を探しながら48年余りでこの世を去りました。この歌は焼酎メーカーのCMソングにもなっていましたが、歳が幾つになっても、またこの世の生を終えようとも、永遠に漂泊の旅の途上にあると励まされる思いがして、中島みゆきさんが歌う“旅はまだ終わらない”の『ヘッドライト テールライト』同様に私の好きな唄です。               由 無                  
のふうぞ
哀しみはいつだって
幸せな日を選び
風のように あらわれて
夢のように 消えてゆく

ひたすらに流れてゆけ
ささやかな人生よ
せめてもどせぬ運命なら

人も 願いも やがて去りゆき
季節は変わり いつかめぐりあう
時の流れに
みえかくれしながら
波間ただよう
花びらのように

すべてのものが やがて むくわれ
すべてのものが いつか 救われる
ほろ酔いで
作詞作曲
 河島英五 
たそがれてく街 摩天楼の影
駅前ビルの壁 染める夕陽
やさしさ色につつまれてゆく 
街をゆく人も
重なるハイウェイ 絶えまない流れ
 何かに追われる そんな人生
  夢も置きざりに自分を見失い 
人にまみれてきた

地団駄ふんで人生
とり残されて人生
ふりかえっても人生
しかたないのさ人生
地団駄ふんで人生
酔いしれて人生
 新しい酒が人生
新しい恋が人生さ
地団駄
作詞作曲
 河島英五 
’76年
’86年
’85年
’92年
’88年
春はあざやか 菜の花畑で
雲などながめ コップ酒
夏は星降る 浜辺に手まくら
波を相手に 旅の酒

人恋しさに飲んだ酒が
なお人恋しくさせる
年がら年中恋いこがれ
人生 旅的途上
たどり着くやら 着かぬやら
人生 旅的途上
旅的途上
作詞作曲
 河島英五 
’96年
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河島英五の男酒唄
灘と秋田の酒屋唄
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