吟醸抄 
大地の歌「春に酔う」
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 交響曲『大地の歌』はオーストリア人、グスタフ・マーラーの作(1908年、48歳)で、現在もよく演奏される人気曲です。この曲に用いられた歌詞は、中国の李太白、孟浩然、王維らの唐詩をドイツ語で大意訳したハンス・ベトゲの詩集『中国の笛』から選ばれています。
 初章の「大地の哀愁を歌う酒の歌」(テノール)から,「秋に寂しき者」 (アルトかバリトン),「青春について」(テ),「美について」(ア、バ),「春に酔える者」(テ),終章の「告別」(ア、バ)まで6楽章で構成された甘美で感傷的、東洋風な音階の曲です。            由 無
 参考:村上哲見『漢詩の名句・名吟』 柴田南雄『グスタフ・マーラー』
   「香川大学経済論叢」第76巻第3号・4号
大地の哀愁を歌う酒の歌
春に酔える者
(李白の「春日醉起言志」がベースとなっています)
酒仙李白の詩へ
お前の酒倉は黄金の酒を豊富に蔵しているが,
この家の主人よ,私には別のものがある。
ここにあるこの長い琴は私のもの。
琴を弾き,盃を空けること,
これらは調和する二つの事柄。
時機を得ての盃を満たした酒は
この大地の富以上の価値がある。
生は暗く,死も暗い。
     *
下を見ろ,月光の中の墓の上に
うずくまっている荒々しい不気味な姿を。
猿だ。猿の吠える様が聞こえるか。
晩の甘い香りの中で鋭く響く。
今こそ酒を取れ。時がきた,仲間よ。
君らの黄金の盃を底まで空けよう。
生は暗く,死も暗い。




     




 
グスタフ・マーラー
ウイーンで活躍したユダヤ系の作曲家、指揮者(1860年〜191 1年)
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BGM:大地の歌第3楽章
    青春について
MIDI作者:atyim
http:/www.halne.jp/atyim
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(李白の「悲歌行」がベースとなっています)
この世の存在がただの夢にすぎないのなら,
どうして努力や苦労がいるのだろう。
私は飲む,もう飲めなくなるまで,
一日中このよき日に。
     *
目が覚めると聞こえるのは何か,お聞き,
鳥が樹木で歌っている。
私は鳥に尋ねる,もう春なのかと。
私にはまるで夢のようである。
     *
私は新たに盃を満たし,
それを底まで飲み干す。
そして歌う,月が,
真っ暗な天空に輝くまで。
     *
もう歌えなくなったら,
また眠りにつく。
春は私には何の関係があるのだろう。
私を酔わせたままにして欲しい。
     




 
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