アルカイオス アナクレオン 紀元前6世紀〜5世紀
アガティウス (ギリシャ)
陶淵明 4世紀(晋時代)
大伴旅人 李白 杜甫(中国) 8世紀(盛唐時代)
在原業平 白楽天(中国) 9世紀(中唐、平安初期)
アブ・ヌワース(イラク)
西行 ハイヤーム(ペルシャ) 12世紀(平安後期)
ハーフィズ(ペルシャ) 14世紀
一休 宗祇 15世紀(室町時代)
ロンサール(仏) 16世紀(ルネサンス時代)
シェイクスピア(英)
西鶴 芭蕉 其角 17世紀(江戸初期―元禄
蕪村 木食上人 バーンズ(英) 18世紀後半〜19世紀前半
蜀山人 良寛 一茶 ゲーテ (江戸中後期)
バイロン(英) ハイネ(独)
プーシキン(露)
井上井月 坂本龍馬 高杉晋作 19世紀後半(幕末〜明治)
ボードレール、ランボー(仏)
正岡子規 夏目漱石 島崎藤村 19世紀末〜(明治・大正)
種田山頭火 尾崎放哉 北原白秋 20世紀前半
若山牧水 吉井勇 萩原朔太郎 (明治末〜昭和前期)
木下杢太郎 石川啄木 中原中也
高村光太郎 室生犀星 井伏鱒二
三好達治 草野心平 丸山薫
大木惇夫 林芙美子川上三太郎
富士正晴 サトウハチロー 20世紀後半〜(戦後〜)
黒田三郎 吉野弘 ネルーダ
佐佐木幸綱 俵万智
河島英五 中島みゆき
酒を詠んだ詩歌人の系譜
俳句 淀風庵
本集で紹介します「酒の詩歌句」の中でも、例えば、井上井月、山頭火、尾崎放哉、若山牧水、吉井勇へと連なる漂泊詩人(歌人、俳人)は、旅と酒が創作の原動力となっており、まさに歌と酒は不二の酒徒といえます。
また、江戸時代の芭蕉、蕪村、良寛、一茶のような師匠は行く先々で酒のもてなしを受ける状況が生まれており、それが旅の慰みとなっていたように読み取れます。なお、江戸庶民の間に隆盛した川柳、狂歌あるいは小唄、都々逸の酒にまつわる滑稽とペーソスの系譜は、現代でもサラリーマン川柳のような形で受け継がれています。
一方、明治期以降の藤村、啄木、萩原朔太郎、中原中也の酒詩には哀愁や浪漫があふれていますし、現代における佐佐木幸綱・俵万智師弟や河島英五の歌からは、人生途上における酒への熱情が伝わってきます。
遥か遡れば、古代ギリシャのアルカイオス、奈良時代の大伴旅人、唐時代の李白、杜甫や白楽天、中世ペルシャのハイヤーム、そして近世フランスのロンサールらによる、宗教から解き放たれたかのような、酒を媒介とした大らかな生の讃歌には驚嘆せずにはおれません。
酒を詠んだ詩歌人の活躍年代